起動しなくなったという自作パソコン
蓋をあけて、マザーボードを見てみると一目瞭然
CPUファンの左側、
銀色の電解コンデンサーのてっぺんに
黒いシミみたいのが見えるでしょうか?
明らかに、
コンデンサの液漏れ故障です。
今回は1000μF(マイクロファラッド)のコンデンサが4個ダメになってました。
どういう訳か、
同じ容量の物が液漏れを起こすことが多いのです。
コンデンサ交換では、
ハンダごてを使って
ハンダを溶かして吸い取り、
不良コンデンサを抜き取って
新品コンデンサを取りつけて
ハンダ付けしてやるのですが
コンデンサの抜き取りが一番やっかいなんです。
一人で作業してると、
作業中の写真が撮れないので
うまく説明できるか判らないのですが
基板の裏側から、
半田ゴテでハンダを溶かしながら吸い取ります。
数年前、フジテレビのドラマ「ガリレオ」の最終回で
福山雅治さん演じる湯川淳教授が、
爆弾を解除するのにやっていたんですが
覚えてるかなぁ~
で、
この半田を溶かすのが、一番苦労するんです。
付けたばっかりの半田はすぐ溶けるんですが、
何年間も基板にくっついていた半田は熱したハンダごてをあてても
部分的にしか溶けてくれないことが多いので、
そういう時は、
敢えてハンダを追加して、
増やしてやるんです。
融けた半田が覆いかぶさることによって、
固まっていた古い半田も溶けやすくなり
吸い取り易くなります。
半田ゴテが他の部品に当たらないように、
半田を吸い取り
コンデンサを抜き取ると

穴があいているのが見えるでしょうか?
液漏れで汚れた部分を掃除して
プラスとマイナスを間違えないように
新しいコンデンサをはめ込んで、
改めてハンダして完了です。
今回の不良コンデンサは

かなりボロボロのもありました。
しかしこのマザーボードのコンデンサ
一部液漏れしない固定コンデンサを使っていますが

CPUファンの周りのが横倒しになっています。
角度を変えてみてみると
なんと、ケーブルで延ばしています
ちょっと設計が無理やり過ぎないでしょうか~!
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